連載 新たな高齢者介護保険制度について・5—保健指導室からの便り
「高齢者ケア支援体制に関する基礎調査研究会」報告から(その2)
島田 美喜
1
1厚生省健康政策局計画課保健指導室
pp.838-839
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901432
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はじめに
前回に引き続き,「高齢者ケア支援体制に関する基礎調査研究会」(以下,調査研究会)から平成8年3月に報告された,「調査対象地域におけるケアマネジメントの現状と課題—我が国におけるケアマネジメントの確立をめざして」において取りまとめられた調査研究からケアマネジメントの考え方について紹介します。
この報告書の中では「ケアマネジメント」を『加齢に伴う障害や疾病による二次障害等によって,自力で日常生活を送ることが困難な高齢者に対して,その意思を尊重しながら,多様な生活を支えるため,さまざまなサービス提供機関と調整を行い,適切な介護サービスの利用に関する計画(ケアプラン)を作成し,総合的・一体的なサービスの確保を図る一連の活動』としており,ケアを必要としている高齢者とサービスを適切に結びつける活動として定義しています。
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