巻頭言
基礎医学研究の体制について
問田 直幹
1
1九州大学
pp.205
発行日 1964年10月15日
Published Date 1964/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425902585
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去る4月,千葉における日本生理学会の第2日,正規のプログラムが終了した夕刻5時ごろから山岸氏などの若手生理学者のきも入りで"生理学の将来計画"に関する討義が行なわれた。私も生理学会に設けられた生理学振興委員会の一員として出席する義務を感じたので参加した。この集まりでは問題が複雑なためとうてい結論をだすことはむずかしく,一応問題点を提起して参加者の断片的な意見を求める程度にとどまつた。しかしこの種の会合は有意義であるから機会あるごとに催してもらいたいと思う。ただこのような会合では時間の制限もあつて各人の意見を十分きくことが困難であり,また生理学以外の基礎医学や関連科学と共通の問題を含むことでもあるから,いろんな分野の人たちが"生体の科学"誌上などでじつくり意見の交換をはかるということが必要ではなかろうか。
この一文もスペースに制限があるので,いくつかの問題を提起するにとどまると思う。
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