参考資料・4
助産婦学校教育課程改善に関する調査研究会報告
小林 隆
1
1助産婦学校教育課程の改善に関する調査研究会
pp.41-44
発行日 1971年3月25日
Published Date 1971/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906436
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1.助産婦の業務の専門性と今後の方向
助産の業務は,わが国においても古くから専門的業務として成立してきたが,明治以降免許制による専門職業として制度化されて今日に至っている。近年における医療事情の変化に伴って助産婦の業務の実態にも大きな変化を生じつつあるが,助産業務の特性と専門性は基本的には失われることなく,ある意味ではむしろ進歩し,明確化してきている。
まず,一般の看護業務や保健業務との対比においては,これらの業務が生体の維持,すなわち疾病からの回復や健康の保持増進に対応するものであるのに対して,助産の業務が疾病の範ちゅうとは異るリプロダクション(生殖),すなわち種族の維持に直接関連する生理機能や異常に対応するものであるという特性は,看護業務や保健業務が母子保健との関連を深めてきた今日においても,基本的には変らない。
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