特集 生活圏に注目しよう—人口の大小で保健活動の違いはあるか
地方と都市—保健活動の方法論,戦略に違いはあるか
村鳴 幸代
1
,
村上 紀美子
2
,
門川 次子
3
,
佐々木 峯子
4
,
成木 弘子
5
,
平野 かよ子
6
,
河上 浜子
7
,
新井 宏朋
8
,
岩永 俊博
9
,
岩室 紳也
10
1東京大学医学部地域看護学教室
2日本看護協会広報室
3蘇陽町役場
4足立区役所
5聖路加看護大学
6厚生省健康政策局計画課
7厚生省健康政策局看護課
8山形大学医学部公衆衛生学
9国立公衆衛生院疫学部
10神奈川県秦野保健所
pp.91-96
発行日 1995年2月10日
Published Date 1995/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901088
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はじめに
行政に働く保健婦は,何らかの形で自分の受け持ち地域を持っている。その地域の中で保健活動を展開するが,その活動の目標や展開方法は,地域の人々が抱えている健康問題の特徴の他にも,地域の成り立ち,文化,人々の考え方や行動規範,活用できる人材・資源などによっても大きく異なることが考えられる。
しかし,保健活動が,住民の健康を指向したものであるということを考えれば,さまざまな共通点も存在する。対人保健サービスを行っていくうえで今後重要なのは,住民自身が住みよい町づくりを進めていくという住民参加型の活動であろう。この活動を生み出し,よりよい地域をめざして活動が活性化していくためには,住民の合意が形成されていく必要がある。
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