特集 これからの地域保健を語ろう—保健所法改定を機に
[地域保健の新しい取り組みとその課題]
住民参加の牛深市母子保健チーム活動
須崎 ひろか
1
,
池田 富久美
1
1熊本県牛深市役所
pp.1007-1013
発行日 1994年11月25日
Published Date 1994/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901047
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はじめに
出生数の減少や核家族化の進行,母親の就業率の増加などにより,牛深市でも母と子が互いに孤立し,食事や睡眠など基本的な育児について悩んでいる母親が多い。
保健婦は,さまざまな活動を通じて不安の解消に努めているが,それが母子保健の向上につながっているのかはっきりしない。日々の活動は忙しくなるばかりで,明確に評価できる指標はなく,「牛深市の母子保健活動は,何をめざして,どのような活動を行うのが効果的か」をはっきりさせる必要性を痛感していた。
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