特集 地域保健医療計画への住民参加
東村山市の地域保健計画と住民参加
大橋 誠
1
1東村山市医師会
pp.124-130
発行日 1977年2月15日
Published Date 1977/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205338
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地域医療論
昨今,医療または医療行政者の間で,あるいは日常の新聞紙上にすら,「地域医療」の4文字がしばしば使われるようになった.
筆者は一昨年4月,東村山市医師会公衆衛生部担当理事に就任して以来,一見無造作にすら使われるこの言葉の内容と意味を考え続けてきた.「地域医療」を論ずるに先立ち,「地域」とは何か,という問題があり,これを論ずるだけでも興味津々たるものがあるが,今回は単に「現在,我々の住む最も身近な行政区域である市,町,村を中心として,これに隣接する区域をも含む」といわせていただく.きわめて単純に文字通り考えると,「地域医療」とは1人の医師を単位として論ずる場合,「その医師が居住する地域のすべての医療行為」といっても決しておかしくないが,これだけでは,日常診療のみを表現していると取られがちである.
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