特集 これからの地域保健を語ろう—保健所法改定を機に
[地域保健の新しい取り組みとその課題]
市町村の新たな活動・健康なまちづくり
津端 正子
1
1新潟県松之山町役場
pp.1014-1019
発行日 1994年11月25日
Published Date 1994/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901048
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はじめに
新潟県は,歴史的に保健婦の配置に特徴があり,市町村保健婦の定着率が高く,地域に密着した保健婦活動を行ってきた。母子保健事業もすでに市町村で実施され,保健婦は一定の地区を受け持ち住民の健康を守ることに責任を持つ,いわゆる地区活動を市町村保健婦主体に行ってきた。保健所保健婦は,管内の保健婦活動が効果的に行われるように,指導・援助し,市町村と保健所が一体となった共同保健活動を行ってきた。
平成元年には,保健所の統廃合,機構改革で保健所機能を充実させ,保健所独自の仕事を拡大するなど,高度で専門的なサービス提供と地域保健医療計画の推進を掲げ,保健所と市町村が役割分担をした形で活動している。
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