特集 これからの地域保健を語ろう—保健所法改定を機に
[地域保健の新しい取り組みとその課題]
政令市の新たな活動—北九州市における保健・医療・福祉の連携
古都 賢一
1
,
生田 かつえ
1
1北九州市保健福祉局
pp.993-999
発行日 1994年11月25日
Published Date 1994/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662901045
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
北九州市の高齢化の現状
北九州市の歴史
北九州地域は,九州の北端にあって,古くから政治・交易の要地,あるいは門司港,関門海峡に代表される交通の要衝として発展し,明治以降は官営八幡製鉄所に始まる重工業の拠点として大きく変貌を遂げてきた。こうした中,昭和38年2月,隣接する門司,小倉,若松,八幡,戸畑の5市が地域の新たなる発展をめざして対等合併し,北九州市が誕生した。
その後,本市の発展を支えた重化学工業に,2度のオイルショックや生産設備の再構築による生産設備の移転・縮小,従業員の削減などの経済構造の変化が起こり,若年労働者層を中心に人口の流出が続いたことから,昭和55年を境にして人口は減少し,現在では人口約102万人,面積約483km2となっている。
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.