特集 公衆衛生はどう変わるか—保健所法改定を機に
[保健所法改定をめぐるキーワード]
政令市・政令指定都市の保健所
中瀬 克己
1
1神戸市灘保健所
pp.888-891
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900784
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
「地域保健対策の基本的な在り方について」の提起しているもの
7月9日に地域保健法(仮称)の素案とも言うべき「地域保健対策の基本的な在り方について」(以下,「在り方」)が公衆衛生審議会・総合部会において審議され,意見具申を添え了承されたという。保健所の集中・強化,保健部局と福祉部局との一元的な再編,市町村保健計画の義務づけといった初期の構想は,明確な形では現れない内容となった。制度的な変化が明らかとならなかったものの,機能の面では国・都道府県・市町村それぞれの役割が示され,その中で保健所も現状から大きな変化が求められている。
政令市の公衆衛生従事者にとって「在り方」が提起しているものは何かを,以下の4つに分けて考えてみた。
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.