特集 保健婦はHIVにどう関わるか
電話相談を受けるポイント
久保寺 寿美
1
1前,エイズ予防財団
pp.720-724
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900994
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電話相談の窓口として
電話相談といっても種々な手段に使われている。子供電話相談室のように知識を求めるだけのもの,管轄の保健所にかかってくるような苦情の電話,エイズのことは友人には話せないからと延々と続く打ち明け話,そして電話番号を公表する限り何かしらかかってくるいたずら。その他にも,受診先の斡旋や薬物の照会を依頼してくるものや,電話番号の問い合わせ,万能薬や厄払いなどの新商品の宣伝,取材や新興宗教からの「患者の住所を提供して欲しい」といったものもある。
電話をかけてくる相談者たちは,電話相談とは何か勝手に想像してかけてきて,私たち電話相談員を唸らせるのであるが,もっと問題なのは,相談員たちやその相談窓口の関係者の間で,行われる電話相談についての意識が統一されていない場合であろう。特に「相談」の認識の浅深が大きい。
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