特集 "性"への援助
助産婦のかかわり
電話相談の現場から
曽根 トシ
1
1日本家族計画協会保健相談センター
pp.396-400
発行日 1985年5月25日
Published Date 1985/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206644
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はじめに
私は助産婦としての臨床経験をもとにして,現在主として電話による保健相談を担当している。この相談事業は東京都家族計画協会と日本家族計画協会との共同事業として行なわれているものである。
開設以来2年5か月経過し,今までに5,260件以上の相談に応じてきたが,相談者の性別は54%が女性であった。相談の内容は,思春期のさまざまな相談から,避妊,妊娠,不妊,産後,医療,更年期の悩み,ひいては人生相談と多種多様である。そして,なんらかのかたちで性にかかわる内容がほとんどである。しかし,性にかかわる問題には正解というものがなく,電話相談の限界を感じることもたびたびである。
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