連載 「気になる子ども」の保健指導・13
言葉が不明瞭
栁沢 尚代
1
,
小澤 道子
2
1渋谷区恵比寿保健相談所
2練馬区光が丘保健相談所
pp.582-583
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900965
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【事例A】「オカアタンオタイフタッテヨウ」などと,会話になるとはっきりしない部分が目だって気になります。ゆっくり言い直させたり,アイウエオを言わせる時は,きちんと発音できることが多いです。雑誌の知能テストをしたら理解はあるので,遅れていないと思います。7歳の兄は,発音がはっきりしていました。そういえばサ行とタ行の発音が不明瞭です。治りますか。また,生まれてすぐ母乳を飲ませるために舌小帯を切りましたが,そのことは関係ありますか。[3歳男児の母,4人家族]
【事例B】9歳と7歳の姉をもつ3番目の子で,祖父母を含めみんなで可愛いがっています。4月から幼稚園にいくことになり,言葉が心配になりました。タル(サル),ジンゴ(リンゴ),ママノチュカート(スカート),ディエビ(テレビ)など赤ちゃん言葉があり,姉たちも祖母も本児と話す時は赤ちゃん言葉を使っています。私はふつうの言葉づかいにしています。同じ年頃の友達から「赤ちゃんみたい」と言われても,平気で遊んでいます。幼稚園でいじめにあったりしないかと心配になりました。[3歳4か月女児の母]
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