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双子をもつ母親の聖域—ふたごのための育児教室 尼崎市東保健所
石井 義治
pp.505-508
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900951
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尼崎市東保健所(所長道本知子)が,全国に先駆けて“ふたご”に対する活動を始めたのは昭和62年。まず「双生児の出生率と親へのアンケート調査」を行うとともに,双子をもつ母親や家族を招いて「ふたごの育児について」懇談会を開いた。自身か双子の母親である保健婦の発案がきっかけである。そして,平成3年から「ふたごのための育児教室」を開催している。
平成5年度の6回の教室の内容は,「ふたごについて学び語り合おう」「“ふたごの子育て”のポイント・座談会」「入園入学の準備と心がまえ」「ふたごの妊娠出産の注意実技:同時授乳の方法」「ふたごのいたずら・反抗期・思春期の対応」「虫歯の予防,子どもの食事」。講師は,教室の当初から関わってきた近畿大学公衆衛生学教室早川和生先生(現,阪大医学部教授)やツインマザースクラブの天羽幸子氏のほか,双子の子をもつ学校教師や産科の医師らと,保健所の保健婦・歯科衛生士たち。そのほかに,母親が教室に集中できるように,託児室で子どもを預かるボランティア5人が参加する。
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