特集 双子のお母さん
双子の母親になるということ
久保田 奈々子
1
1ツインキッズクラブ
pp.93-100
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611901872
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よくある話
私が双子を出産したのは,昭和63年10月17日。34週の早産で,第一子は2,368g,第二子は2,100g,共に低体重児だった。
妊娠中は安静を心がけるようにと言われてはいたものの,その当時5歳と1歳の子供の世話をしながらの「安静」は非常に難しいことであった。頭ではそうしなければと,いつも気になっていても,結構高を括っていたようなところも否めない。当時住んでいたあたりは,買い物に不便なところだったので,やむをえずではあったが自転車の前と後ろに子供を乗せて,大きなおなかで出かけていた。当然の結果かもしれないが,28週の末に出血があり,それが長引いた。最初かかっていた産婦人科では,「心配だったら入院しても構いませんよ」という程度の対応だった。
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