調査報告
尿失禁リハビリ教室実施報告
奥野 ひろみ
1
,
山口 真由美
2
,
武内 麻子
1
,
西村 かほる
2
,
木下 公子
1
,
中尾 真理子
1
,
早川 直子
1
,
大島 千絵子
1
,
青山 キヨミ
1
1東京都中央区日本橋保健所予防課
2日本コンチネンス協会
pp.402-409
発行日 1994年5月10日
Published Date 1994/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900931
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はじめに
高齢化社会の到来を間近にした現在,尿失禁に対する問題もクローズアップされ,厚生省でもゴールドプランの対応策として,尿失禁の問題も取り上げられている。
「60歳以上の女性の約25%は尿漏れの体験をしている」1)という文献からも,多くの女性が尿漏れで困っていたり,尿漏れ予備群であることがうかがえる。尿漏れの問題は,単に尿漏れにとどまらず,当事者の羞恥心が閉じこもり現象を作り,これが高齢者の場合は閉じこもりによる運動不足や,社会からの疎外が引き金になり,寝たきり老人を作り出すという構図を描くことになる。
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