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雪国の笑顔を支えつづけたい—ボランテイアによる“楽しくお話をする会” 越路町白山地区
石井 義治
pp.253-256
発行日 1994年4月10日
Published Date 1994/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900900
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長岡市から約10キロ離れた越路町白山地区では,越路町と長岡保健所共催のボランティア講座を修了した人たちが高齢者のお楽しみ会“楽しくお話をする会”を自主的に開いている。雪に囲まれる冬場には,月2回開くほかは月1回のペースで日曜日に行われ,1991年12月の第1回から数えて32回になる。参加者は50〜85歳がほとんどで,約60名。
白山地区は20年ほど前に開発された団地で,昔からの近所付き合いがないため,特に高齢者の場合,交流する場が少なく友達ができにくい地域であった。ボランティアたちがこうした地域特性に対して,高齢者が交流できるように始めたのがこの会だった。そこで,閉じこもりをなくすこと,ずっと継続させること,大声を出し手足を動かす中での健康保持を目標に,地区の集会場を使って活動してきた。内容は,年齢性別に関係なく楽しめるように季節に合わせた催しや,声を出したり手足を動かすゲームや踊りなど。会費は参加費200円をお茶菓子代とし,社協からの助成金を事務費や講師を依頼した時の費用に充てている。
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