グラフレポート
過疎の町で老人の訪問看護をつづけて
山下 寿枝
1
,
岩下 守
1国立療養所志布志病院看護部
pp.1142-1145
発行日 1981年10月1日
Published Date 1981/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919365
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はじめに
当院は九州の南端,新大隅開発計画で有名な志布志湾に沿った松風爽やかな景勝の地にある.病床数は結核50床,外科50床,一般内科100床の計200床で,1日平均入院患者数が196.9人,同じく外来患者数90.2人の療養所病院である.総合病院が周辺に無いこともあって,開業医からの紹介による重症患者,交通事故や脳卒中の救急患者の搬入や手術件数も比較的多く,病院的性格を帯びている.
当地は過疎地帯であり,地域住民の中で占める老齢人口の割合が高く,家族の看護も十分に受けられない寝たきり老人の存在が,問題となっている.
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