随筆・紀行
『雪国』を読む
屋形 稔
1
1新潟大学
pp.642
発行日 2008年6月15日
Published Date 2008/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101632
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“国境の長いトンネルを抜けると雪国であった.夜の底が白くなった”という名文で始まる川端康成の小説『雪国』は何人にとっても身近な文学といえよう.
昭和17年に旧制高校に入るとすぐに寮の読書会でも取り上げられた.それ以前から有名だった『伊豆の踊り子』のただ叙情的のみの文章に比べても格段の名作であると口を揃えて評価した記憶がある.
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