研究
統計情報にみる女性労働者の母性保護に関する考察
山内 葉月
1
1熊本大学医療技術短期大学部
pp.144-148
発行日 1994年2月10日
Published Date 1994/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900877
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はじめに
戦後,わが国の経済は急速に発展してきた。その発展に女性労働が大きく寄与してきたことは周知のことである。1990年代になって女性の社会進出はますます目ざましいが,同時に出生率の低下や老親介護など新たな問題が生じてきた。なかでも,他に委譲できない出産・育児,およびこれに関連する母性保護の問題は深刻である。
そこで,女性労働者の母性保護の現状を把握し,問題点を明らかにすることを目的に,①女性の就業・雇用の状況,②女性労働者の産科的異常,③母性保護の実施状況について,統計情報をもとに検討し,若干の考察を加えたので報告する。
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