特集 勤労婦人と母性保護
統計からみた勤労婦人の母性保護
古川 善彦
1
1労働省婦人労働課
pp.570-577
発行日 1974年11月25日
Published Date 1974/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204771
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1.婦人労働の現状と背景
昭和30年代以降の高度経済成長のなかでみられた女子雇用者の急増は,ベビーブーム期出生者が労働市場に入ったのと,これまで非労働力であった家庭婦人の労働力化によるものである(表1)。
これを反映して,昭和35年には女子雇用者20歳未満者が4人に1人,40歳以上層が5人弱に1人であったが,昭和48年には20歳未満が10人に1人足りず,かおって40歳以上層が3人に1人と急増した。これにより,女子雇用者の平均年齢も,35年には26歳であったが,48年には31歳以上に上昇している。
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