研究
地域特性を踏まえた組織的な保健活動の進め方—腰痛対策事業を通しての保健所保健婦の役割の検討
平澤 則子
1
,
金子 仁子
2
,
湯澤 布矢子
2
1新潟県長岡保健所
2国立公衆衛生院看護学部
pp.56-64
発行日 1994年1月10日
Published Date 1994/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900860
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はじめに
「地域保健将来構想報告書」によれば,今後の地域保健体制のありかたとして,対人保健サービスは住民の最も身近な市町村で展開されることが望ましく,保健所の役割としては,地域特性を踏まえたもの,市町村では実施困難なものを行うとされている。
この報告を踏まえて厚生省は,保健所が主体となって実施する地域保健推進特別事業を新設した。従来のモデル事業は保健所主導・期間終了後は市町村に定着を図るという展開が多く,その方法は必ずしも効果があったとはいえないものもあった1)。
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