特集 これからの保健所と保健婦
Ⅰ保健所の現状と将来
保健所における保健婦の役割
井上 幸子
1
1厚生省医務局看護課
pp.38-40
発行日 1968年3月10日
Published Date 1968/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662204136
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
本誌12月号に保健所機能をめぐる諸問題として厚生省保健所課安西技官の寄稿があり,ひきつづいて保健所における保健婦の役割について書くようにとの依頼をうけた。昨年始めから保健所における保健婦の役割,国保,市町村その他関係機関との連けいについて厚生省内関係各課と具体的な話しあいを重ねているが,保険制度の抜本的検討等大きい問題もあり,まだその結論をみていない。保健婦の業務は医療制度,保険制度と大きな関連をもち,さらに長年言われている身分の一本化の問題についても財政的な問題,地域格差,地区の特殊性等を考えあわせて,画一的な方針を出すことの困難さを痛感させられる。
昭和12年,保健所にはじめて保健婦が設置されて以来,その課せられた役割は時代とともにうつりかわり,時代の要求に応じた行政指導が行なわれている。
Copyright © 1968, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.