連載 WHO看護開発協力センターニュース・9
WHO看護開発協力センターとして行った研究—訪問看護活動とその効果検証
竹尾 恵子
1
1滋賀県医科大学看護学科設置準備室
pp.1142-1143
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900849
- 有料閲覧
- 文献概要
看護開発協力センターの主眼は看護職がアジア地域で,あるいは世界全体を視野に入れて協力体制を作り,各々の知識,体験を共有し,より一層効果的に人々の健康に貢献していくことですが,私たちが属していたこの機関は,特にプライマリー・ヘルス・ケアの推進を中心に据えて研究を行い,問題点の発見や看護職の役割を明らかにしていこうとするものでした.
1990〜1992年の3年間に自分たちの能力で何ができるのか,何回かの会議を重ねた末に,東大としては,私たちが研究のフィールドとして協力させていただいた埼玉県秩父地区の保健所を中心に,初年度は高齢者の地域での生活状況や保健行動について把握していくことになりました.これに基づき,看護職のサービスのあり方に手がかりを得ることができ,日々の活動に役立てられればよいと考えたわけです.実際には,秩父保健所の保健婦さんを中心に,各地区町村の保健婦,看護婦さんの協力を得て,保健所管内在住の脳卒中の既往のある人176人と性・年齢をマッチングさせた対象群199人について,面接調査を行いました.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.