特集 公衆衛生はどう変わるか—保健所法改定を機に
[保健所法改定とこれからの地域保健—サービスの送り手として]
歯科衛生士の立場から
白田 千代子
1
1中野区南部保健相談所
pp.942-943
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900806
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母子歯科保健を中心に活動してきた公衆歯科衛生は,ライフサイクルを通した包括的な歯科保健対策の確立が提唱され,ここ数年間,成人や高齢者の事業もルーチンワークに取り込んできている。さらに地域歯科保健のニーズは幅広く拡大しつつある。しかも地域保健対策の見直しの渦中にある。それは,かつての住民の「お上が呼び出すから歯科健診に行く」に対し,現在の住民は,「歯科の分野の人にも,住民個人の健康行動ニーズに合わせて援助してもらいたい」という状況に変化している。つまり住民のニーズの多様化に適切に対処すべき歯科従事者の能力が要求されているのである。
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