特集 公衆衛生はどう変わるか—保健所法改定を機に
[保健所法改定とこれからの地域保健—サービスの送り手として]
事務職の立場から
小野原 由美
1
1佐賀県鹿島保健所
pp.944-945
発行日 1993年10月25日
Published Date 1993/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900807
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原稿を引き受けたものの,やっぱり場違いな感じがしてならない。ほかの皆さんは公衆衛生の専門家ばかりだ。私は……ただの事務屋。
しかし,保健所に勤めているというだけで,健康についての知識が豊富だと受け取られてしまう。実際は聞きかじり程度でしかないため,その度に自分の存在が,立場がひどくつまらないものに思えてくる。保健所において,事務屋である「私」とは何なんだろう。そして,そういう「私」に何ができるのだろう。給料や旅費の計算をしながら,絶えずわき起こる疑問である。
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