研究
産褥婦のメンタルヘルスのための支援体制づくりに関する研究—第2報:宮崎県における関係機関の支援体制の現状
細見 潤
1
,
林 チヱ子
1
,
馬場 文子
1
,
吉野 公雄
1
,
黒木 澄子
1
,
中野 素子
1
,
濱砂 キヌ
1
,
西川 良子
2
1宮崎県精神保健センター
2宮崎県日南保健所
pp.314-320
発行日 1993年4月10日
Published Date 1993/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900679
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はじめに
産褥期は妊娠・分娩に引き続いて起こる母体の内部環境の変化,母性への変身といった心理的体験,あるいは夜間授乳といった肉体的疲労などを背景として,各種の精神的不健康状態が高い頻度で出現することが知られている。しかしながら,全国的にみても母子保健活動における産褥婦のメンタルヘルスへの組織的な取り組みは,必ずしも十分に進められているとは言い難い状況にある。
このため当センターでは,平成元年度より産褥婦のメンタルヘルスのための支援体制づくりを目的として本研究に着手しているが,今回は宮崎県内の産褥婦に関わる関係機関の支援体制の現状を把握するため,実態調査を行ったのでここに報告する。
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