研究
産褥婦のメンタルヘルスのための支援体制づくりに関する研究—第1報;産褥期のうつ状態に関するアンケート調査
細見 潤
1
,
西川 良子
1
,
林 チエ子
1
,
吉野 公雄
1
,
長嶺 記代子
1
,
黒木 澄子
1
,
児玉 一生
1
,
丸山 玲子
2
1宮崎県精神保健センター
2宮崎県都城保健所
pp.735-742
発行日 1991年9月10日
Published Date 1991/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900310
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はじめに
産褥期は妊娠・分娩に引き続いて起こる母体の内部環境の変化,母性への変身といった心理的体験,あるいは夜間授乳といった肉体的疲労などを背景として,各種の精神的不健康状態が高い頻度で出現することが知られている。しかしながら,全国的にみても母子保健活動における産褥婦のメンタルヘルスへの組織的な取り組みは,必ずしも十分に進められているとは言い難い状況にある。このため当センターでは,産褥婦のメンタルヘルスのための支援体制づくりに資することを目的として,産褥期の精神的不健康状態の中でも特に出現頻度の高いうつ状態について,その実態とそれに関わる諸因子を中心にアンケート調査を行なったので,ここに報告する。
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