調査報告
機能訓練教室に携わる保健婦の役割を考える—機能訓練教室5年間のあゆみを通して
中西 明子
1
,
井垣 澄子
1
,
田中 賀子
1
,
岡田 貴子
2
,
山本 克己
3
1神戸市北保健所
2神戸市中央保健所
3神戸市衛生局
pp.223-229
発行日 1993年3月10日
Published Date 1993/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900662
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はじめに
近年,我が国は急速に高齢化が進む中,国をあげてのさまざまな高齢化対策がなされている。
神戸市においても,昭和58年に施行された老人保健法に基づき,脳卒中後遺症などで医療的機能訓練終了後も訓練を行う必要のある人に対し,在宅で療養生活を維持できるよう支援することを目的に,昭和60年度から機能訓練教室を開始した。しかし,「寝たきり予防」という目的に対し,具体性に欠けるものであるため,教室を運営していく中で,
●参加者間の交流が教室内外ともに少ない。
●参加姿勢に意欲・積極性が見られない。
●市衛生局作成の機能訓練教室の要綱上の教室終了は6か月であるが,参加人数が定員に満たないことや終了後の社会的受け皿がないため,要綱上の規定通りにはなっていない。
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