特集 保健婦の自己啓発と能力開発
私の自己啓発
仕事を通して自分らしく生きる
柴沼 和加子
1
1東京都練馬保健所
pp.619-621
発行日 1992年8月10日
Published Date 1992/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900542
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保健婦の仕事は,答えのない答案用紙に向かってさまざまな問題を解く(サービスの提供)ようなもので,そのためには,自分のすべてを出し,創意工夫を重ね,創造的に解答を作り上げていくプロセスのように思う。問題は,一方的に飛び込んでくるし,選択の余地はない。したがって,1つ1つが自分との戦いであり,可能性への挑戦である。ほんとうの自分が試されることになる。そのためには毎日の仕事から学ぼうとする姿勢と,自分を磨き向上させたいと思う意志が大事なように思える。
私の場合,仕事によって自分を知り,育てられ,鍛えられたことは数多くある。その契機として,印象に残る場面は,失敗による叱責や謝罪であったり,苦情の訴え,あるいは難題をつきつけられたり,むしろネガティブな事柄が大部分を占めている。
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