特集 高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)のすべて
[実践に向けて]
高齢者保健福祉推進十か年戦略と保健所の役割
土井 道子
1
1東京都東村山保健所
pp.994-997
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900364
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はじめに
老人保健法による事業の実施主体が市区町村となってから,東京都の保健所は老人保健への取り組みを,市町村への技術的支援協力として位置づけている。公衆衛生活動の第一線機関として,母子・成人・結核・精神・難病などの対人保健活動の実践を日常業務とする保健所が,他機関の主体業務の企画や評価に参加し,スタッフとして事業に協力することに消極的であるのには,多くの理由がある。
しかしながら,保健婦の地区活動には,母子から高齢者まですべての住民が含まれており,その保健ニーズの把握に始まる保健婦活動の中では,高齢者の在宅ケアは大きな部分を占めるものと考えられる。
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