特集 高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)のすべて
高齢者保健福祉推進十か年戦略とそこでの保健婦の役割を考える
山崎 京子
1
1神奈川県立衛生短期大学
pp.947-952
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900355
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はじめに
「わが国はいまや平均寿命80年という世界最長寿国になり,21世紀には国民の約4人に1人が65歳以上の高齢化社会となるが,このような高齢化社会を国民が健康で生きがいを持ち,安心して生涯を過ごせるような明るい活力のある長寿,福祉社会としなければならない。このため,消費税導入の趣旨をふまえ,高齢者の保健福祉の分野における公共サービスの基盤整備を進めることとし,在宅福祉,施設福祉等の事業について今世紀中に実現をはかるべき十か年の目標をあげ,これらの事業の推進を図ることとする」として,1989年12月に国が発表したのが「高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)」(以下,十か年戦略)である。
なぜ「ゴールドプラン」かについては,「国民誰もが迎える老後をひかり輝く「ゴールドエイジ」とするためのプランとして,高齢者福祉十か年ゴールドプランと称するとしている。
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