特集 高齢者保健福祉推進十か年戦略(ゴールドプラン)のすべて
[実践に向けて]
高齢者保健福祉推進十か年戦略における家庭奉仕員の増加をめぐる課題—愛媛県の家庭奉仕員実態調査から
中本 稔
1
,
木村 慶
2
1山口大学医学部衛生学
2愛媛大学医学部公衆衛生学
pp.1019-1023
発行日 1991年11月25日
Published Date 1991/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900368
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はじめに
高齢者の医療をめぐる課題のうち,在宅ケアをどうすすめるかという検討が保健医療の分野で行なわれてきた。厚生省は高齢者保健福祉推進十か年戦略(以下,十か年戦略)の中で家庭奉仕員(以下,ヘルパー)の数を増やし,その業務内容も家事援助に加え介護援助を行なわせ,保健・医療・福祉の連携を強める施策をすすめている。ところが,現場では「ヘルパーのなり手はいるのか」「派遣対象者は増えるのか」「経費はどこが負担するのか」等の問題があがっている。愛媛県の福祉の第一線で働くヘルパーの実態を把握し,今後のヘルパー活動についての課題を明らかにする目的で,市町村のヘルパー派遣事業担当者とヘルパーに対してアンケート調査を行なった。
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