特集 訪問看護・2—地域ケアを目指して
[私たちの実践レポート]
患者・家族,地域の人々とともに歩む訪問看護
伊藤 早美子
1
,
成瀬 秀子
1
,
泰中 広子
1
,
古川 喜美子
1
,
榎本 真友美
1
,
吉田 イツ子
1
1南医療生活協同組合南生協病院内科
pp.1117-1121
発行日 1983年10月1日
Published Date 1983/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661919964
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はじめに
当病院は246床,1日外来患者数は平均720名程である.内科外来の看護婦定員は15名(実数12名)で,夜の診療は週4回行っているが,午後外来が1単位しかないため,主に午後の時間を利用して全スタッフが訪問看護に当たっている.現在48人の在宅患者を抱え,その中の20名近くは重度寝たきり老人患者であり,褥創の悪化や肺炎などで入退院を繰り返している人も少なくない.
私たちは,病棟・医療相談室と連携しながら,‘在宅患者家族会’の例会,入院中の家族教育,ボランティアの受け入れなど,在宅看護を支える種々の取り組みを行っているが,最近の傾向として,ボケ老人や癌末期の患者さんの要求に応えることも求められてきているという現状である.
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