特集 地域看護を考える
地域看護の現状と問題点を考える
地域の人々が看護職に求めるものは
上村 聖恵
1
1高知県厚生労働部医務課
pp.276-283
発行日 1975年5月15日
Published Date 1975/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205001
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はじめに
最近の疾病構造の変化や,過疎過密といった急激な社会の変動は,新しい健康問題を提起している.このことは,看護職にたずさわっている私達からいっても,ニードの変化であり,ここ数年来の学会でも「地域看護を考える」といったテーマが多くなっていることからも,このことへの重要視を意味しているといえよう.
昨年11月,日本看護協会主催の地域看護分科会が高知県において開催されたが,その際,高知県の実態の一部を報告させていただいた.内容は,地域住民に対してどの部分まで看護が対応出来ているか,残されている部分は何か,また地域の人達が看護職に対してどのようなことを要求しているか,等,質と量の両面から問題点を出そうと努めた.
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