特集 多様な分野で働く保健婦
新しい分野を開拓する保健婦
オストメイトとともに歩んで
前川 厚子
1
1ライフ・オストミーセンター
pp.551-552
発行日 1991年7月10日
Published Date 1991/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900269
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ストーマケアの世界
私はストーマ造設者のリハビリテーション援助をするETナース(Enterostomal Therapy Nurse)である。保健婦学校を卒業してから進んだこの道は,いつのまにか10年が経過した。
大腸疾患や泌尿器疾患でストーマ(いわゆる人工肛門,人工膀胱)を造設する患者数は,増加の一途である。また,その手術を受ける年代は高齢者に限ったことではなく,働き盛りの人々にも大腸癌や炎症性腸疾患が,じわじわと広がっている。これは放置できない社会的問題と認識されつつある昨今である。大腸癌の5年生存率の壁は,医学的にはクリアーされつつある。だが反面では長期のストーマ管理という看護ニーズを顕在化してきている。
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