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はじめに
近年,直腸癌をはじめとする大腸疾患患者に対して,肛門を温存する術式が数多く行なわれるようになってきた1)。しかし,人工肛門(ストーマ)の造設を伴う直腸切断術は下部直腸癌手術の主流であり,ストーマを保有したまま社会復帰する患者も増加している。そのため,ストーマ保有者(オストメイト)についての医学的,看護学的調査と研究が多数なされ,またストーマ装具の改良と開発も進んできた。このような研究と装具の改良が,オストメイトの日常生活に十分に活用されているかを知ることは,看護を推進する上できわめて重要である2-4)。
本研究はオストメイトの術後遠隔時の日常生活の実態とその問題点を把握することを第一義とし,さらに今後のストーマケアと術後のオストメイトのquality of lifeの向上に役立てることを目的として行なったものである。
We carried out a questionnaire survey of the status and problems of daily life a long period after operation on 139 ostomates.
1) The rate of periodical examination was low in ostomates 10 years or more after operation and those aged more than 68 years.
2) The amounts of work and exercise were decreased after operation in 46% and 33%, respectively, of the ostomates. Appetite and the frequency of bathing were increased or unchanged in 71% and 82%, respectively, showing good results.
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