特集 原因から見直す「ストーマ管理困難症」
オストメイトのための社会資源―継続看護を目指して
日比野 保子
1
,
藤崎 智恵子
2
1藤田保健衛生大学病院
2藤田保健衛生大学病院公衆衛生看護科
pp.239-241
発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661100696
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社会資源とは,「少しでもよりよい状態で,自分らしい生活ができるようにするために利用できるあらゆるもの」であり,公的・民間サービス,病院,施設,資金などさまざまなものがある.オストメイトが社会資源を有効利用できるということは,オストメイト自身が利用したいと思う資源と,導入時期のタイミングが合って初めて「有効活用できた」といえる.そのためにオストメイトの支援に携わる看護者は,局所のケアや指導だけでなく,オストメイトと家族が「社会復帰後に望む生活は何か」を把握することが必要となる.また,オストメイトのあらゆる情報,つまり身体的情報,入院前の生活自立度,経済力などの情報,居住地の社会保障情報などを入手し調整をはかり,経年的にフォローアップしていくことも重要である.
オストメイトが活用できる社会保障制度・社会資源
オストメイトが利用できる社会保障制度の主なものを表1にまとめた.なお,今後,内容が改正されることもあるため,随時新情報をキャッチしておくことが必要である.
また,オストメイトの在宅支援に活用できる社会資源を表2にまとめた.
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