特集 働く人の健康問題と産業保健婦
産業保健婦の現状と課題
鎌田 登志子
1
1日本電気ホームエレクトロニクス健康管理センター
pp.436-442
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900247
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はじめに
昭和63年労働安全衛生法の改正に伴って,働く人の健康問題も心身両面を併せて,Total Health Promotion Plan(THP)としてとりあげられ,これを推進する専門スタッフとして,保健婦,看護婦が「産業保健指導者」として位置づけられた。また,保健婦養成のカリキュラムに,産業保健指導が30時間と定められた。これによってか,あるいは時代の趨勢によるのか産業看護がにわかに脚光を浴びつつある。日本看護協会においても,タイミングよく昭和63年に「産業看護活動実態調査」が実施され,産業看護に従事する保健婦,看護婦について調査が行なわれた。この調査を参考に現状を考えてみたい。従って保健婦だけの問題をとりあげることは困難である。
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