特集 働く人の健康問題と産業保健婦
産業保健における保健婦の役割と職務
河野 啓子
1
1産業医科大学医療技術短期大学専攻科
pp.430-435
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900246
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はじめに
急速な技術革新の進展,高齢化社会,国際化など,めまぐるしい職場環境の変化により,働く人々の心身の健康はおかされやすくなっている。このような状況下では,労働と健康の調和をめざした,そしてまた相手を全人的にとらえ,気持ちや生きがいを尊重したきめ細かな心のふれあいのある健康支援活動が,特に必要とされる。
これらは,100年の歴史を持ち,定義をはじめ教育,実践についても看護の専門分野としての位置づけが確立している,欧米での産業保健婦活動(Occupational Health Nursing,日本では産業看護と称している)の中核ともいえるものである。
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