活動レポート
耐糖能異常者に対する糖尿病予防教室の効果
友岡 裕治
1
,
藤 洋吐
2
,
鳥巣 要道
2
,
今村 英夫
3
,
中村 はま子
4
,
森山 善信
5
Yuji TOMOOKA
1
,
Hiroto TO
2
,
Motomichi TORISU
2
,
Hideo IMAMURA
3
,
Hamako NAKAMURA
4
1福岡県三井保健所
2九州大学医室学部第1外科臨床免疫研究室
3中村学園大学
4福岡県久留米保健所
5小郡市健康課
pp.413-417
発行日 1993年6月15日
Published Date 1993/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900824
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●はじめに
食生活や生活環境の欧米化に伴い,糖尿病が増加傾向にあることが判明してきた1).これに伴い糖尿病の予備軍と考えられる耐糖能異常者(IGT:Impaired Glucose Tolerance)も急増していることは,あまり知られていない.そこで我々は,福岡県三井保健所主催の健康増進教室の一環として,福岡県小郡市および中村学園大学の協力を得て,IGTに対する糖尿病進展予防目的の教室を実施した.
本教室は生活スタイルの変容を目指し,運動療法を中心に栄養指導を加味し,従来の体重測定や自覚的な効果判定に加え,最大酸素摂取量や75g経口糖負荷試験および血液検査などの検査項目を取り入れ,科学的に効果を判定し,効率的な教室運営を試みたので報告する.
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