連載 保健婦日記—住民が動きはじめた・4
健診の事後指導
門川 次子
1
1熊本県蘇陽町役場
pp.300-301
発行日 1991年4月10日
Published Date 1991/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900219
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住民より先に会場へ
私は今、健診結果の事後指導である地区の公民館に、車で向かっている途中です。車の中で「今日、公民館に来てくれる人は、どんな気持ちで参加するのかなあ、来てくれた人たちが、ここで話を聞いてよかったなと思ってもらえるようにするためには、どのようにプログラムをすすめたらよいのだろうか」などといろいろな思いが頭の中を駆け巡ります。今日の事後指導のねらいをもう一度確認し、これから行なう二時間のプログラムを、頭の中で整理しているうちに公民館に着きました。
公民館で準備をしていると、「おはようございます。お世話になります」と一人二人と頭を下げ、手に健康手帳を持って公民館に入って来ます。このように、住民の方より先に会場に着き、会場に入ってくる一人一人とことばをかわし、住民の表情をみることで私自身リラックスできるし、住民も同じことがいえるのではないかと思います。
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