特集 老人の健康教育活動
保健所における“痴呆性老人”対策と健康教育
浅野 幸子
1
,
小菅 正博
2
,
細田 孝子
2
,
鈴木 とも子
2
,
大森 宮子
2
1茨城県水戸保健所保健指導課
2茨城県水戸保健所
pp.807-812
発行日 1990年10月10日
Published Date 1990/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900124
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はじめに
痴呆性老人のケアについて,水戸保健所では,1986年3月から「老人精神保健相談」窓口を設けてきたが,ごく少ない相談件数にとどまってきた。実際対象把握もできず,また保健所の力量もなく,問題行動をかかえる痴呆性老人の相談を受けても,十分な援助ができない状況が続いていた。その中で私たちが感じていたのは次の点であった。
●痴呆が重症化してから相談に来ること。
●痴呆を家庭内で解決しようと,ギリギリまで援助を受けようとしない傾向があること。
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