研究
母親の育児・家事負担と父親の育児・家事参加状況—乳児をもつ父母へのアンケート調査から
加藤 英世
1
,
塚本 晴美
1
,
佐々木 逸子
1
,
三堀 玉恵
1
,
小島 裕子
1
,
大枝 弘
1
,
野山 修
2
,
小林 清
1
1杏林大学保健学部母子保健学
2杏林大学保健学部保健管理学
pp.313-319
発行日 1990年4月10日
Published Date 1990/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900052
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はじめに
家族研究,役割構造・理論の研究は主に社会学,人類学,歴史学の領域から始められた。夫婦の役割理論については,パーソンズ,ポット,ラポポール,ラムネシエらの理論がその代表的な研究である1-2)。
夫婦の役割の問題を明確にすることは,実に容易なことではなく,本来の生物学的な差によるところの男と女の役割に,文化,経済などの社会的背景にかかわる性役割をも含ませると,性別分業はその人間が生きてる時代の社会.文化的背景によって大きく異なってくる。むしろ生物学的な性差による役割分担よりも,社会・文化的背景による役割分担が大きな位置を占めていると考える3-5)。
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