研究・調査・報告
農山村地帯における保健所活動の現状と課題—島根県雲南保健所管内における総合母子保健活動
山根 俊夫
1
,
谷口 栄作
1
,
岡 勝子
1
,
大家 真木子
1
,
木村 久美子
1
,
太田 澄子
1
,
森山 佳江
1
,
青戸 有子
1
,
堀江 礼子
1
,
今岡 きみ子
1
1島根県雲南保健所
pp.1107-1111
発行日 1988年12月10日
Published Date 1988/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207664
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1.はじめに
島根県下の各市町村も,他県と同様,過疎化,高齢化,情報化,核家族化など社会的変化が激しくすすみ,保健所活動のあり方にも大きなインパクトを与えている。母子保健活動をめぐる条件も,勤労婦人の増加,若年妊娠の増加,父性・母性意識の低下,育児環境の質的変化,性の混乱,少産少死など母子に影響を与える条件が多様化し,複雑さを増している。
このような諸状況を背景に,これまでの疾病予防,異常対策としての母子保健活動から,地域社会を基盤とした(community-based)健康児をも対象とした母と子の健康レベルの向上を目的とした総合的な取組みが必要となっている。
私達は,島根県の農山村10か町村を対象とする雲南保健所(L4型)における母子保健活動の現状を報告し,今後の総合的母子保健活動の課題を整理した。
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