研究調査・報告
新しい母親学級改善テキストの検討—「ぐんま風の子運動」胎児期対策の一環として
武政 礼子
1,2
1群馬県衛生環境部保健予防課
2現在 群馬県立小児医療センター
pp.1112-1117
発行日 1988年12月10日
Published Date 1988/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207665
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はじめに
戦後の母子保健の向上に,母親学級は大きな役割を果してきた。母親学級の名称は,多くの住民に知られているばかりでなく,ほとんどの妊婦は,市町村や保健所あるいは医療機関などにおいて開催する学級を受講することができる。このように住民に身近なものとなった母親学級を見直すきっかけは,昭和59年度から本県が進めている「ぐんま風の子運動」であった。
この運動は,乳幼児健全育成対策の一環事業であり,従来身体的な面に重点がおかれがちであった母子保健事業を反省し,「親と子の心のきずなを育む」をテーマに心身ともに健やかな子育てを目指して始められたものである。その取り組みの初年度には,県内19名の代表者による「ぐんま風の子運動推進委員会」を設置し,運動の基本方針を決め,5か年計画で胎児期,乳児期,幼児期,思春期対策を進めていくこととした。
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