シンポジウムに参加して
すみなれた街で,できるだけ長く暮らせるよう―社会サポート
安藤 ヒロ子
1
1神奈川県秦野市秦野保健所
pp.93
発行日 1988年1月10日
Published Date 1988/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207474
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さる9月6日日本看護協会の老人看護月間の行事の一つとして,厚生省後援により,『住みなれた街でできるだけ長く暮らせるよう―社会サポート―』と題してシンポジウムがおこなわれました。高齢化の波がおしよせる中で,年をとって,体がきかなくなっても,住みなれた地域で暮らすには何が必要か。
シンポジストは「杉並老後をよくする会」の河さん,法政大学教授高橋さん,看護職から私の3人でした。会場には,お年寄りをかかえる家族の方,ボランティア活動を実践している方など,沢山の方々が参加され,熱心な意見交換がされました。河さんは,近所や親せきのお年寄りとその家族をサポートする側に立った時どんな手助けが本当に役立つのか。地域で声をかけあう関係や仲間づくりの大切さについて,地域での実践例をとおして話されました。また高橋さんは,家庭や地域の力が衰え,お年寄りの生活を支えきれなくなっているという現実を切り開くために,多様なサービスが必要。公的・民間のサービスはどう広がっていくのか,などにふれていました。
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