活動の場からの提言
生き生きした活動のために
谷中 輝雄
1
1社団法人やどかりの里
pp.94-96
発行日 1987年2月10日
Published Date 1987/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207280
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活動の現場における苦労は何かとよく問われることがある。お金と人の問題であると答える。しかし,よく考えてみると,お金がないからといって活動が停滞するとはかぎらない。敗政を獲得するために活動が燃えあがることだってある。人が足りないからといって,活動が止るとはかぎらない。人は,頭数の問題ではなく,戦力の問題だから少数精鋭でやり抜くことはできる。お互いに補いあって戦力的には倍加することだってある。だから,必ずしも金と人の問題ではないと思う。
では,何か。自問自答する。やはり苦労を伴うのは,活動を持続させるということではないだろうか。しかも,生き生きした活動として継続させることは至難の技である。それなりの精神を伝承させることはもはや絶望的ですらある。
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