書評
―編集 丸地 信弘 島内 節 松田 正己―事例と対話するトータルケア―CUREとCAREの一体化をめざして
小山 淑子
1,2
1秋田PHC研究会
2秋田県立衛生看護学院
pp.83
発行日 1987年1月10日
Published Date 1987/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207277
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相手が家族や友人であれ,仕事仲間や仕事相手であっても,目の前の人の話すことがわかりまた逆にわかってもらえた時の"気持ちのよさ"は,だれでもが経験することである。しかし多様な人間の中で生きる我々にとって,共感するとか共有することの難しさはその何倍も体験している。保健医療に従事する我々はその解決のためにさまざまなものに飛びついてきた。
1978年アルマータで宣言されたPHCの主要な要素として,Kaprioの提唱したPHCの4原則にも多くの人が飛びついたのではないだろうか。が,この4つの当り前のことが生かせない現状は多くあるように思う。"当たり前"であるためにどうしたらよいのか。その答を求めて本書を開いてみた。
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