特集 保健婦の臨床研修
保健婦の感想
必要な予防と臨床の一体化
木村 春子
1
1香川県大内町役場
pp.35
発行日 1967年7月10日
Published Date 1967/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203976
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現在の国保保健施設活動のなかで疾病予防,治療,看護をどのように結びつけ,効果的に働くべきかを思い悩んでいたやさきのことでもあり何かを得たいと願う気持で第1回臨床研修を昭和39年6月9日から6月26日までの約2週間受講しました。病院は地域と連けいのある医療機関をとのことで同郡内にある国保直営病院をえらびましたが時期的には農繁期でしたので周辺農家をひかえる病院としては一番暇な時だったようですが私たちにはかえって幸いの感があり,医師看護婦の皆さん病院関係職員の方達ともども時間的に余裕のある指導や連絡を得ることができました。外来においては最近の疾病状況患者,受診状況,医師の診察状況,診断後の患者指導,看護婦と患者の関係,治療処置の状況,諸検査など。病棟においては患者心理,看護,病状経過,治療経過など,レントゲン室,手術室においては進歩した技術,機具など見学,手術の見学により忘れかけた生理解剖学の復習ができました。
臨床医学の新しい知識を学び久しぶりに若い生徒時代にかえり,一途に学ぶことのみに明け暮れた2週間でした。長くも苦しくも感じましたが過ぎて思えば懐しく貴重な期日だったと思います。
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