特集 高齢化社会と在宅ケア
住民の生活実態の読みとりと保健婦活動
日本看護協会神奈川県支部昭和61年度保健婦職能集会より
横浜市におけるねたきり患者初回訪問状況と事例紹介
長谷川 浩子
1
1横浜市鶴見第二保健所
pp.912-921
発行日 1986年11月10日
Published Date 1986/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662207234
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1.はじめに
本市の59年度における65歳以上の人口は約20万人で,老年人口比率では,6.9%と全国の9.9%と比べると低率である。また,65歳以上人口に占める在宅ねたきり老人比率も1.7%と全国の2.2%より低くなっている。とはいえ在宅ねたきり老人については,本市でもさまざまな事情から各方面で問題となっており,昭和50年10月からねたきり患者訪問事業を実施してきている。今回ねたきり患者初回訪問の10年間の推移から,その実態を明らかにするとともに,そこにおける問題点を福祉制度と関連させ具体的な事例を通してみるために,鶴見第二保健所のねたきり患者を無作為に数例とりあげてみた。
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